18・19歳のあなたに贈る、不都合な選挙の真実
今回より公職選挙投票権を得た全国約240万の満18歳・19歳の皆様、おめでとうございます。
本当にめでたいことかどうかは皆様次第ですが。
皆様は日本の全投票権所持者数のうち、約2%を占めています。
残りの98%の中には寝たきりの方や認知症の方など、自身での判断ができない方や投票所に赴けない方が含まれています。
代わりに誰かに投票してもらうことはできません
これまで皆様にとっては無関係でうるさいだけだった選挙カー。
それに乗っている人とその名前と言っている事に急に注意を払わなければならなくなったことに戸惑う方も多いことでしょう。
ですがご安心ください。言っている事は理想的な目標であり果たされることはまずありません。
自分の住んでいる選挙区から、どの政党の誰が立候補(「出馬」と言ったりもします)しているか覚えるだけで充分です。
あとはそれぞれの候補について興味があることなどを調べてみるといいでしょう。
ポスターやサイトの顔と実際の顔は全く違う印象をうけたりしますので、あまり参考になりません。
今回は3年ごとに半分ずつ入れ替え(改選といいます)が行われる、当ブログで再三不要であると言い続けてきた参議院の選挙です。
政治のど素人である元スポーツ選手や元自衛隊員、元俳優といったいわゆる「タレント候補」が
その知名度を生かして立候補したり、実際に当選したりもしています。
また一都一道二府四十三県で計47ある都道府県のうち、鳥取と島根、徳島と高知が「合区」つまり「合体選挙区」と化し、
45の選挙圏で行われることになっています。
これは今までに聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう「1票の格差」というものが関わっています。
人口の集中部と過疎部では1人が持つ1票のバランスが崩れてしまっている、と理解しておけばまず間違いありません。
今回自民・公明の政権与党と言われる両党は、改選議席のうち過半数となる61議席の確保を第1目標としています。
それが確保できれば今度はおおさか維新の会・日本のこころを大切にする党・新党改革の3党と協力して78議席を確保しようとします。
78議席が確保できれば、参議院でも憲法を変える(「憲法改正」という言い方がよくされますが、正しくなるとは限らないので私は避けています)発議のできる全議席の3分の2を与党が得ることができるからです。
この61議席と78議席という数字が今回の選挙の大きなポイントになります。
さて、ここからは私の主観が多分に入ってきますので「こういう考え方もあるのか」程度に思っておいていただければ幸いです。
まず自民党の主張ですが、アベノミクスと称する「安倍式財政政策(野党はアベノミクスと言わずこう言うべきでしょう)」をさらに進める方針を争点にしようとしています。
が、本音は違います。
実際には憲法変更の発議を可能にする議席が欲しいだけです。
・消費税を予定通りの時期に10%にしなかった
・与党が推していた舛添都知事を参議院の公示前に辞めさせた
上記2点は得票数に直結するために急ぎ行ったにすぎません。
政府から出ていくお金は同じなのに税収が増えないのなら、その分赤字(借金)が増えるだけとなります。
そのツケは近い将来、皆様が支払うことになるだけです。
現在でも日本人は生まれたときから1人当たり約800万円の借金を背負っています。
この借金は増えることはあれど、減ることはそうそうありません。
減らすには
・議員の総数を減らす
・議員報酬を減らす
・法人税を上げる
などして政府から出ていくお金を減らす努力をする必要がありますが、いずれも彼等の身を切るものであり実行されません。
法人税などはむしろ下げる方向に持っていかれていますが、これは要するにカネが絡んでいるからです。
舛添都知事についてはその嫌疑が全く明らかになっていないまま辞めさせられ、
うやむやのまま選挙戦に入ってしまったことからも容易にご想像いただけることでしょう
では野党は。
もともと主義主張が違っているから党が違うのですが、選挙のたびに協力しあったり反目しあったりします。
ですが、その主義主張そのものが似通っていて、自民党や民主党から出ていった人たちが作った政党だとかがゴロゴロしているにすぎません。
自民党も正式名称は「自由民主党」といって、昔あった自由党と民主党が合体してできたものです。
そこから脱退した人たちが新たに民主党を作るなどしてもうごちゃごちゃ。
社民党も、最近では民進党もそうです。
個人的にはアメリカのような2大政党制が好ましいと思うのですが。
先程も書きましたが、彼等が自民党を攻撃する際「アベノミクスの失敗」ということをよく口にします。
これだと耳ざわりの良い「アベノミクス」だけが独り歩きをしてしまい、どこが失敗なのかがぼやけてしまいますので、
私は「安倍式財政政策」という言い方をオススメします。
ある著書では「アホノミクス」とか言われていましたが、さすがに選挙時にそれはよくないので。
確かに失敗はしています。
大企業は儲かっています。賃金も少し上がりました。
しかし物価も合わせて上がっているため、手元に残るお金が変わらないのでお財布が潤った気がしないのです。
結果消費は変わらないか減る一方になってしまい、経済の好循環がなされません。これが「失敗」の所以です。
それを野党はわかりやすく正しく指摘し、知らしめなければなりません。そこが野党の問題点。
先程出てきたおおさか維新の会・日本のこころを大切にする党・新党改革は野党ですが、与党に敵対するわけではなく、
与党が勝ったらそちらにつく、という日和見政党です。
無論、自公与党が単独で78議席を確保するようなことがあれば、途端に彼等の入る余地はなくなります。
もし与党+日和見3政党合わせてやっと78議席を超えるなら、政治的取引の元、彼等は与党と手を組むでしょう。
政治の世界はこのように汚いものである、ということも合わせて理解しておいていただければ幸いです。
見えていること、言っていることが政治・政治家の全てではありません。
その背景にあるもの、これまでの経緯などを知識として仕入れ、自身の頭で考えた上で投票を行って欲しいと私は考えます。
その結果あなたが白票や無効票、あるいは投票に行かないという選択をしたとしても、それは考えた上での行為ですので立派だと思います。
ただ誰かに言われるまま、雰囲気に流されるまま、では投票の意義がありません。
あくまであなた自身が望む未来のために、自身の意思・考えで投票を行ってくださることを切に願います。
長くなってしまいましたが、読んでくださってありがとうございました。
本当にめでたいことかどうかは皆様次第ですが。
皆様は日本の全投票権所持者数のうち、約2%を占めています。
残りの98%の中には寝たきりの方や認知症の方など、自身での判断ができない方や投票所に赴けない方が含まれています。
代わりに誰かに投票してもらうことはできません
これまで皆様にとっては無関係でうるさいだけだった選挙カー。
それに乗っている人とその名前と言っている事に急に注意を払わなければならなくなったことに戸惑う方も多いことでしょう。
ですがご安心ください。言っている事は理想的な目標であり果たされることはまずありません。
自分の住んでいる選挙区から、どの政党の誰が立候補(「出馬」と言ったりもします)しているか覚えるだけで充分です。
あとはそれぞれの候補について興味があることなどを調べてみるといいでしょう。
ポスターやサイトの顔と実際の顔は全く違う印象をうけたりしますので、あまり参考になりません。
今回は3年ごとに半分ずつ入れ替え(改選といいます)が行われる、当ブログで再三不要であると言い続けてきた参議院の選挙です。
政治のど素人である元スポーツ選手や元自衛隊員、元俳優といったいわゆる「タレント候補」が
その知名度を生かして立候補したり、実際に当選したりもしています。
また一都一道二府四十三県で計47ある都道府県のうち、鳥取と島根、徳島と高知が「合区」つまり「合体選挙区」と化し、
45の選挙圏で行われることになっています。
これは今までに聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう「1票の格差」というものが関わっています。
人口の集中部と過疎部では1人が持つ1票のバランスが崩れてしまっている、と理解しておけばまず間違いありません。
今回自民・公明の政権与党と言われる両党は、改選議席のうち過半数となる61議席の確保を第1目標としています。
それが確保できれば今度はおおさか維新の会・日本のこころを大切にする党・新党改革の3党と協力して78議席を確保しようとします。
78議席が確保できれば、参議院でも憲法を変える(「憲法改正」という言い方がよくされますが、正しくなるとは限らないので私は避けています)発議のできる全議席の3分の2を与党が得ることができるからです。
この61議席と78議席という数字が今回の選挙の大きなポイントになります。
さて、ここからは私の主観が多分に入ってきますので「こういう考え方もあるのか」程度に思っておいていただければ幸いです。
まず自民党の主張ですが、アベノミクスと称する「安倍式財政政策(野党はアベノミクスと言わずこう言うべきでしょう)」をさらに進める方針を争点にしようとしています。
が、本音は違います。
実際には憲法変更の発議を可能にする議席が欲しいだけです。
・消費税を予定通りの時期に10%にしなかった
・与党が推していた舛添都知事を参議院の公示前に辞めさせた
上記2点は得票数に直結するために急ぎ行ったにすぎません。
政府から出ていくお金は同じなのに税収が増えないのなら、その分赤字(借金)が増えるだけとなります。
そのツケは近い将来、皆様が支払うことになるだけです。
現在でも日本人は生まれたときから1人当たり約800万円の借金を背負っています。
この借金は増えることはあれど、減ることはそうそうありません。
減らすには
・議員の総数を減らす
・議員報酬を減らす
・法人税を上げる
などして政府から出ていくお金を減らす努力をする必要がありますが、いずれも彼等の身を切るものであり実行されません。
法人税などはむしろ下げる方向に持っていかれていますが、これは要するにカネが絡んでいるからです。
舛添都知事についてはその嫌疑が全く明らかになっていないまま辞めさせられ、
うやむやのまま選挙戦に入ってしまったことからも容易にご想像いただけることでしょう
では野党は。
もともと主義主張が違っているから党が違うのですが、選挙のたびに協力しあったり反目しあったりします。
ですが、その主義主張そのものが似通っていて、自民党や民主党から出ていった人たちが作った政党だとかがゴロゴロしているにすぎません。
自民党も正式名称は「自由民主党」といって、昔あった自由党と民主党が合体してできたものです。
そこから脱退した人たちが新たに民主党を作るなどしてもうごちゃごちゃ。
社民党も、最近では民進党もそうです。
個人的にはアメリカのような2大政党制が好ましいと思うのですが。
先程も書きましたが、彼等が自民党を攻撃する際「アベノミクスの失敗」ということをよく口にします。
これだと耳ざわりの良い「アベノミクス」だけが独り歩きをしてしまい、どこが失敗なのかがぼやけてしまいますので、
私は「安倍式財政政策」という言い方をオススメします。
ある著書では「アホノミクス」とか言われていましたが、さすがに選挙時にそれはよくないので。
確かに失敗はしています。
大企業は儲かっています。賃金も少し上がりました。
しかし物価も合わせて上がっているため、手元に残るお金が変わらないのでお財布が潤った気がしないのです。
結果消費は変わらないか減る一方になってしまい、経済の好循環がなされません。これが「失敗」の所以です。
それを野党はわかりやすく正しく指摘し、知らしめなければなりません。そこが野党の問題点。
先程出てきたおおさか維新の会・日本のこころを大切にする党・新党改革は野党ですが、与党に敵対するわけではなく、
与党が勝ったらそちらにつく、という日和見政党です。
無論、自公与党が単独で78議席を確保するようなことがあれば、途端に彼等の入る余地はなくなります。
もし与党+日和見3政党合わせてやっと78議席を超えるなら、政治的取引の元、彼等は与党と手を組むでしょう。
政治の世界はこのように汚いものである、ということも合わせて理解しておいていただければ幸いです。
見えていること、言っていることが政治・政治家の全てではありません。
その背景にあるもの、これまでの経緯などを知識として仕入れ、自身の頭で考えた上で投票を行って欲しいと私は考えます。
その結果あなたが白票や無効票、あるいは投票に行かないという選択をしたとしても、それは考えた上での行為ですので立派だと思います。
ただ誰かに言われるまま、雰囲気に流されるまま、では投票の意義がありません。
あくまであなた自身が望む未来のために、自身の意思・考えで投票を行ってくださることを切に願います。
長くなってしまいましたが、読んでくださってありがとうございました。