新「経世済民」新聞
改めて人類の歴史を振り返ると、
いわゆる「侵略国家」で、
現在も存続している強国は、
実は世界に三つしかないことに気が付きます。
ここで言う侵略とは、
「他の共同体」の領土等を
自国に併合する行為を指します。
三つの国とは、
ロシア連邦、中華人民共和国、
そしてアメリカ合衆国です。
「アメリカは侵略国家じゃない」
と、思われたかも知れませんが、
アメリカ合衆国は元々は東部十三州のみでした。
今は違いますよね。
何でだと思います? という話。
昭和十六年五月五日に刊行された
「民族戦」において、国家主義者、
農本主義者の長野朗は、
『米国の発達の方式はドルである。
之を保護するために軍艦と飛行機とがある。
ロシアの民族発展は銃と剣とが先に立って、
植民と商業とが後から来る。
それがソ連になってからは
組織と宣伝とが加わった。
支那の民族発展は鍬だ、
人が土を匍うて行く。
政治はその後から来る。
米国の発展は表皮を剥ぐのだ。
ロシアの発展は肉を喰らう。
支那のそれは骨の髄に喰い込む
最も深刻なものである。』
と、書いています。
思い当たる点が、いくつかありませんか?
『パン・麺類が大好きな日本に迫る「食料安全保障」の危機 ウクライナ長期化と台湾緊張の影響とは?
ロシアのウクライナ侵攻で
加速した小麦価格の高騰は、
製品の相次ぐ値上げで今やパン・麺類を
主食とする日本の消費者の懐を直撃し、
海外と比べ自給率が圧倒的に低い
ぜい弱な食料安全保障の実態を
浮き彫りにした。
輸入コストの上昇につながる
円安進行や台湾情勢の緊張も重なり、
専門家や政治家の間では
危機感が一気に高まっている。
日本人の3大主食である
コメとパン、麺類のうち、
関連家計支出の約7割を占めるのが
パンと麺類で、
原料の小麦は約9割が輸入だ。
日本の小麦輸入先は
米国、カナダ、オーストラリアの3カ国が
ほぼ独占している。
ウクライナからの輸入はないが、
輸入小麦の価格は国際市況や
為替、穀物運搬船の運賃などによって
決まるため、間接的に紛争など
地政学リスクの影響も受ける。
東京大学大学院の
鈴木宣弘教授(農業政策)は、
戦後の米国の占領政策で
日本人の主食はコメから小麦中心に移り、
欧米からの輸入に頼る形となったが、
これからは「武器の前にまず食料」だと指摘。
日本の食料安保問題解決のためにも、
防衛費の増額以前に国産小麦や
自給率の高いコメの増産が必要だと述べた。
(後略)』
というわけで、
日本の小麦供給をグラフ化しました。
http://mtdata.jp/data_80.html#komugi
大東亜戦争敗北後、
日本はアメリカの「ドル」
すなわちビジネスの対象となり、
まずは食生活を変えられました。
アメリカは戦争中に小麦の生産性が上昇し、
戦争終結後は「小麦が余る」状況になった。
その市場として選ばれた日本は、
「給食の小麦化」
「キッチンカーで小麦料理を教える」
「慶応大学教授の林髞が
「コメを食べるとバカになる」と主張した
「頭脳」を刊行」などなど、
様々なマーケティングにより、
「コメからコムギ」と、
市場を開拓されていきました。
(ちなみに、わたくしは「頭脳」を持っており、
鈴木宣弘先生に資料としてご提供しました(笑)
今ではなかなか手に入らないらしい)。
つまりは、日本はすでにアメリカの
「ドル」により侵略されていたわけで、
これは今でもバリバリに続いています。
何しろ、占領されたままなのでございますから。
パン食や麺食が広まり、
日本の食料安全保障は
ひたすら弱体化していったわけですが、
潮目は変わったでしょう。
理由は、
「日本が貧国化し、
国債市場において小麦等について
買い負けするようになった」
「ロシア・ウクライナ戦争等により、
国際的穀物供給が不安定化した」
の二点です。
世界第二位の小麦生産国であるインドは、
今年の5月、小麦の輸出停止に
踏み切りました。
インフレによる政府批判の高まりを
恐れたようです。
食料を含む「モノ」が、
普通に外国から適正な(※こっちにとって)
価格で入ってくるのが「当然」という、
グローバリズムの時代は終わりました。
鈴木先生は(立場上でしょうが)
「武器の前にまず食料だ」と語っていますが、
わたくしに言わせれば
「武器も、食料も、エネルギーも」です。
いわゆる「総力戦」の発想を
平時にも持たない限り、
国民生活の質の維持すら
困難な時代に突入したのですよ。
いわゆる「侵略国家」で、
現在も存続している強国は、
実は世界に三つしかないことに気が付きます。
ここで言う侵略とは、
「他の共同体」の領土等を
自国に併合する行為を指します。
三つの国とは、
ロシア連邦、中華人民共和国、
そしてアメリカ合衆国です。
「アメリカは侵略国家じゃない」
と、思われたかも知れませんが、
アメリカ合衆国は元々は東部十三州のみでした。
今は違いますよね。
何でだと思います? という話。
昭和十六年五月五日に刊行された
「民族戦」において、国家主義者、
農本主義者の長野朗は、
『米国の発達の方式はドルである。
之を保護するために軍艦と飛行機とがある。
ロシアの民族発展は銃と剣とが先に立って、
植民と商業とが後から来る。
それがソ連になってからは
組織と宣伝とが加わった。
支那の民族発展は鍬だ、
人が土を匍うて行く。
政治はその後から来る。
米国の発展は表皮を剥ぐのだ。
ロシアの発展は肉を喰らう。
支那のそれは骨の髄に喰い込む
最も深刻なものである。』
と、書いています。
思い当たる点が、いくつかありませんか?
『パン・麺類が大好きな日本に迫る「食料安全保障」の危機 ウクライナ長期化と台湾緊張の影響とは?
ロシアのウクライナ侵攻で
加速した小麦価格の高騰は、
製品の相次ぐ値上げで今やパン・麺類を
主食とする日本の消費者の懐を直撃し、
海外と比べ自給率が圧倒的に低い
ぜい弱な食料安全保障の実態を
浮き彫りにした。
輸入コストの上昇につながる
円安進行や台湾情勢の緊張も重なり、
専門家や政治家の間では
危機感が一気に高まっている。
日本人の3大主食である
コメとパン、麺類のうち、
関連家計支出の約7割を占めるのが
パンと麺類で、
原料の小麦は約9割が輸入だ。
日本の小麦輸入先は
米国、カナダ、オーストラリアの3カ国が
ほぼ独占している。
ウクライナからの輸入はないが、
輸入小麦の価格は国際市況や
為替、穀物運搬船の運賃などによって
決まるため、間接的に紛争など
地政学リスクの影響も受ける。
東京大学大学院の
鈴木宣弘教授(農業政策)は、
戦後の米国の占領政策で
日本人の主食はコメから小麦中心に移り、
欧米からの輸入に頼る形となったが、
これからは「武器の前にまず食料」だと指摘。
日本の食料安保問題解決のためにも、
防衛費の増額以前に国産小麦や
自給率の高いコメの増産が必要だと述べた。
(後略)』
というわけで、
日本の小麦供給をグラフ化しました。
http://mtdata.jp/data_80.html#komugi
大東亜戦争敗北後、
日本はアメリカの「ドル」
すなわちビジネスの対象となり、
まずは食生活を変えられました。
アメリカは戦争中に小麦の生産性が上昇し、
戦争終結後は「小麦が余る」状況になった。
その市場として選ばれた日本は、
「給食の小麦化」
「キッチンカーで小麦料理を教える」
「慶応大学教授の林髞が
「コメを食べるとバカになる」と主張した
「頭脳」を刊行」などなど、
様々なマーケティングにより、
「コメからコムギ」と、
市場を開拓されていきました。
(ちなみに、わたくしは「頭脳」を持っており、
鈴木宣弘先生に資料としてご提供しました(笑)
今ではなかなか手に入らないらしい)。
つまりは、日本はすでにアメリカの
「ドル」により侵略されていたわけで、
これは今でもバリバリに続いています。
何しろ、占領されたままなのでございますから。
パン食や麺食が広まり、
日本の食料安全保障は
ひたすら弱体化していったわけですが、
潮目は変わったでしょう。
理由は、
「日本が貧国化し、
国債市場において小麦等について
買い負けするようになった」
「ロシア・ウクライナ戦争等により、
国際的穀物供給が不安定化した」
の二点です。
世界第二位の小麦生産国であるインドは、
今年の5月、小麦の輸出停止に
踏み切りました。
インフレによる政府批判の高まりを
恐れたようです。
食料を含む「モノ」が、
普通に外国から適正な(※こっちにとって)
価格で入ってくるのが「当然」という、
グローバリズムの時代は終わりました。
鈴木先生は(立場上でしょうが)
「武器の前にまず食料だ」と語っていますが、
わたくしに言わせれば
「武器も、食料も、エネルギーも」です。
いわゆる「総力戦」の発想を
平時にも持たない限り、
国民生活の質の維持すら
困難な時代に突入したのですよ。