新「経世済民」新聞
日本銀行の資金循環統計が
リリースされたため、
日本国債保有者別内訳をアップデートしました。
http://mtdata.jp/data_84.html#JBP22
2022年末時点の
日本銀行の国債保有の割合は、
全体の52%。
日本国債は「枯渇」状態になっており、
1月まで、日銀が金融機関に
国債を貸し出す
「補完供給オペ(公開市場操作)」
が激増していました。
内閣府は、
2022年10月─12月期の
国内総生産(GDP)の2次速報値を基に、
GDPギャップが
マイナス2.0%だったとの試算
を発表。
つまりは、「小さめに出る」
内閣府の試算ですら、
デフレギャップ(総需要不足)が
存在しているわけですね。
当たり前ですが、
日本銀行がYCC
(イールドカーブコントロール)
政策を変更することはありません。
そもそも、中央銀行の利上げとは、
「民間がカネを借りまくり、
需要が膨らみ、インフレギャップが拡大している」
状況における対応策です。
現在の日本は、
民間がカネを借りまくってますか?
そうならば、「小さめに出る」内閣府の指標で
デフレギャップ状態などありえません。
というわけで、
日本国債を空売りしていた勢力は、
買い戻し(損切り)をせざるを得ない
状況になっています。
『日銀はYCC修正に当面動けずの声、
FRBが金融不安で見極めモード
米連邦準備制度理事会(FRB)が
金融システム不安の影響を
見極める姿勢を取り始め、
4月に就任する日本銀行の
植田和男次期総裁はしばらくの間、
イールドカーブコントロール
(長短金利操作・YCC)政策の修正には
動けないとの声が市場で上がっている。
日本国債を売っていた投資家は
買い戻しを余儀なくされそうだ。
(中略)
この国債借り入れ制度の利用額は
1月をピークに減少傾向で、
空売りによるYCCアタックの圧力が
和らいだ可能性がある。
日銀が買い入れた
10年国債の保有額も
一部で減少しており、
国債を借り、日銀に対し空売りを
仕掛けていたトレーダーが
結局はコストを支払い、
日銀から買い戻さざるを
得なくなった状況を示している。
みずほ証券の大森翔央輝
チーフデスクストラテジストは
「海外投資家は最終的に日銀から
国債を買い入れてショートカバー
(売り建ての買い戻し)する必要が
あるかもしれない」と言い、
日本国債市場全体では
「ショートのプレーヤーが
減っていくだろう」との見方を示した。』
ショートカバーとは、つまりは損切りです。
YCC修正期待で、日銀から国債を借りてまで
空売りを仕掛けていた海外投資家は、
またもやウィドウメーカーの前に
敗れ去ったわけですね。
それにしても、
日本銀行の国債保有の割合が高まり、
市場で国債が枯渇状態、
かつデフレギャップが
存在しているということは、つまりは、
「日本政府は国債を発行するべき」
という市場というよりは
「国民経済」からのメッセージです。
それにもかかわらず、
このまま国債の発行抑制を継続する場合、
日銀の保有割合は高まる一方でしょう。
リリースされたため、
日本国債保有者別内訳をアップデートしました。
http://mtdata.jp/data_84.html#JBP22
2022年末時点の
日本銀行の国債保有の割合は、
全体の52%。
日本国債は「枯渇」状態になっており、
1月まで、日銀が金融機関に
国債を貸し出す
「補完供給オペ(公開市場操作)」
が激増していました。
内閣府は、
2022年10月─12月期の
国内総生産(GDP)の2次速報値を基に、
GDPギャップが
マイナス2.0%だったとの試算
を発表。
つまりは、「小さめに出る」
内閣府の試算ですら、
デフレギャップ(総需要不足)が
存在しているわけですね。
当たり前ですが、
日本銀行がYCC
(イールドカーブコントロール)
政策を変更することはありません。
そもそも、中央銀行の利上げとは、
「民間がカネを借りまくり、
需要が膨らみ、インフレギャップが拡大している」
状況における対応策です。
現在の日本は、
民間がカネを借りまくってますか?
そうならば、「小さめに出る」内閣府の指標で
デフレギャップ状態などありえません。
というわけで、
日本国債を空売りしていた勢力は、
買い戻し(損切り)をせざるを得ない
状況になっています。
『日銀はYCC修正に当面動けずの声、
FRBが金融不安で見極めモード
米連邦準備制度理事会(FRB)が
金融システム不安の影響を
見極める姿勢を取り始め、
4月に就任する日本銀行の
植田和男次期総裁はしばらくの間、
イールドカーブコントロール
(長短金利操作・YCC)政策の修正には
動けないとの声が市場で上がっている。
日本国債を売っていた投資家は
買い戻しを余儀なくされそうだ。
(中略)
この国債借り入れ制度の利用額は
1月をピークに減少傾向で、
空売りによるYCCアタックの圧力が
和らいだ可能性がある。
日銀が買い入れた
10年国債の保有額も
一部で減少しており、
国債を借り、日銀に対し空売りを
仕掛けていたトレーダーが
結局はコストを支払い、
日銀から買い戻さざるを
得なくなった状況を示している。
みずほ証券の大森翔央輝
チーフデスクストラテジストは
「海外投資家は最終的に日銀から
国債を買い入れてショートカバー
(売り建ての買い戻し)する必要が
あるかもしれない」と言い、
日本国債市場全体では
「ショートのプレーヤーが
減っていくだろう」との見方を示した。』
ショートカバーとは、つまりは損切りです。
YCC修正期待で、日銀から国債を借りてまで
空売りを仕掛けていた海外投資家は、
またもやウィドウメーカーの前に
敗れ去ったわけですね。
それにしても、
日本銀行の国債保有の割合が高まり、
市場で国債が枯渇状態、
かつデフレギャップが
存在しているということは、つまりは、
「日本政府は国債を発行するべき」
という市場というよりは
「国民経済」からのメッセージです。
それにもかかわらず、
このまま国債の発行抑制を継続する場合、
日銀の保有割合は高まる一方でしょう。
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